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どこまで解明できるのかな [音楽]

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昨日、明治学院大学図書館付属「日本近代音楽館」に出かけた。
音楽の研究、調査を目的とする18歳以上の利用資格と、完全予約制。
12月の上旬に、この機関の存在を知った。
私が今まで知りたくても知ることが出来なかったある女性音楽家のことをゆっくりと時間はかかっても調べよう。
音楽家と書いたのは、特別な意味がある。1911年に東京音楽学校(現・東京芸術大学)のピアノ科を卒業。その後、研究科に進みドイツ人教師のもと、作曲を勉強している。世に残されている作曲作品も多く、知らない人はいない童謡なども代表作。作曲家であり演奏家、なので女性音楽家と今は書くことにした。

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正門から入り、図書館がどこにあるのか地図で調べてはいたものの、構内で迷った。
時間がもったいない!
歩いていた二人連れの男子学生に「図書館はどこでしょうか?」と聞くと、
「ご案内します。一緒に行きましょう。」
男子学生が歩いていた方向とは逆方向にあった図書館入口。数分の手間をとらせてしまった。
そして驚くことではないのだろうけれど、入り口ドアをあけて「どうぞお入りください。」と声をかけられ、中に入ると入口での手続きカウンターまで付き添ってくれた。
丁寧な、紳士的な学生だった。私の日常ではまずこういう気持ちになることがなかったりするし。

私だったら、
「まっすぐ行って、ちょっとまがったところにあるわかりにくいドアがあるんです。そこを入ってエレベーターがありますから・・・」と言ってしまいそうな。

厳重なセキュリティーチェックがある中、私は図書館の7階、近代音楽館に到着。

事前に誰のことを調べたいのかと電話では伝えてあった。
自分が想像していた以上に情報が多く、参考書として資料一覧を渡されたものをスタッフの前でパラパラとめくると
「恐らく、今日はこの資料を読むだけで終わると思いますが・・・」と言われた。
その中からまず研究出来るカテゴリーを抜粋。それだけで3時間費やした。

閉館時間間際に、どうしても閲覧したい作品と書籍があることを伝えたら急いで探してくれた。
しかし、時間切れ。
楽譜を眺めてどういう作品なのかおおよそ見当がついたけれど、それもたったの2作品のみ。
館外貸し出しは出来ないので見せて頂いた、本人著作書籍は読むこと出来ず。
当然だけれど撮影なんて絶対禁止!もどかしいな~。

今が寒い冬だということをすっかり忘れて資料館にいた昨日。
明治以降の日本の洋楽に関する資料、史料を保存し、公開しているこの日本近代音楽館に、私が子供の頃から知りたかった、でも誰も教えてくれなかった、知る由もなかった音楽家の資料がある。
自分なりにどのようなところまで調べ、これで良し!とするか、時間の制限はないにしても、生きている間にまとめられるかな~?


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なんか不思議な人生の展開になってきた。
って、別にそれでどうする?ということも全然考えられないのだけれどね。
と、目がくらみそうなままバス停まで歩いた。

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(↑日本近代音楽館館報第3号より 文庫・コレクション一覧表の一部)
ake_i ♪
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コメント 11

kuwachan

おぉ、明学!
校舎がステキな学校ですよね。
実は、私の甥っ子はここを卒業したんです。
明学自体には音楽関係の学部ってありましたっけ?
そういえばアルフィーが卒業生でしたね(笑)

by kuwachan (2014-12-19 12:18) 

ake_i

☆kuwachanさま
私は初めて行きました^^
素敵な校舎でした!!!
構内で迷ったし。
甥っ子さまが卒業されたのね。私が図書館に入れたのもここの学生さん。
2010年に日本近代音楽財団から蔵書、資料の寄贈を明治学院大学図書館が受け、2011年5月に図書館付属機関として開館されたようです。随分と最近のことらしくて私もこのことを知ってびっくりしました。
by ake_i (2014-12-19 13:23) 

ligia

音楽家にとっては宝の山なのでしょうね。
資料というのは、楽譜なんでしょうか?

by ligia (2014-12-19 22:58) 

あらっ!たまちゃん。

コメントをいただきながら、申し訳ありませんでした。
ようやく、復帰と相成りまして、ソネブロも何事もなかったか、の如く。
今後とも、よろしくお願いいたします。
by あらっ!たまちゃん。 (2014-12-19 23:24) 

雅

熱心ですね。
自分ならテキトーに調べてこれで良し、としちゃいそうです。
by (2014-12-19 23:28) 

SORI

ake_iさん こんばんは
貴重な資料が揃えられているのですね。すばらしいです。さすが東京芸術大学です。
by SORI (2014-12-19 23:31) 

にゃごにゃご

調べるの、時間がかかるけど、
わくわくしたりもします。

by にゃごにゃご (2014-12-20 05:23) 

ake_i

☆ligiaさま
資料は、楽譜、(ピアノ独奏、チェロ、ヴァイオリン、管弦楽、声楽、合唱・・・・)等と書籍、メモ、ノート、写真、アルバムなど多岐にわたりますが、全部合わせても500近くの資料で楽しみです。

☆あらっ!たまちゃん。さま
いえいえ。。お気になさらず。
復帰、良かったです!(^^)!
これからもよろしくお願いします♪

☆雅さま
えっとぉ、これも私のライフワークです。
やっと道を見つけた感じ。
生きている間に調べつくせるかな~♪

☆SORIさま
こういった貴重な資料が保管されるにも、いろいろと大変だった経緯があります。
関係機関にも感謝です♪

☆にゃごにゃごさま
そう^^
わくわくするのよ!(^^)!


by ake_i (2014-12-20 08:57) 

YAP

こういうこだわり、わかる気がします。
とことん知りたいことってありますよね。
by YAP (2014-12-20 09:45) 

ChatBleu

丁寧な学生さんが!今どきは特に珍しいー。
by ChatBleu (2014-12-20 13:44) 

ake_i

☆YAPさま
とことんですよ、、
どこまで追求できるかって、こういう目的があるのがとっても好きで・・・
ただ、自分を追い詰めると苦しくなるかもしれないので、良い気分のときにブログにも記録を残そうかと思って、この日は書いてみました。
YAPさんもこういうこと、あるでしょう♪

☆ChatBleuさま
本当に紳士的な男子学生さんでした。
いまどき、珍しいですよね???
私は、レディファーストとか身近でされたことがあまりなく・・・・
単なる道案内ではなかったことに本当に感謝しました。

by ake_i (2014-12-21 01:32) 

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