やっぱりモーツアルトが好き [ピアノ]
11月8日ザルツブルガーゾリステンとの演奏会でした。
今回私が選んだモーツアルトの作品はピアノ協奏曲第12番イ長調、KV.414。
いつも私の演奏をお聴きになられている方はモーツアルトを弾くって意外だと思われますが実は好きなのです。
協奏曲作品を弦楽四重奏と合わせるのは初めてです。
オーケストラ編成で協奏曲を演奏するのとはまた一味違い、各パートが繊細なソリストたちによって奏でられるため個人的に思う事はピアノソリストにも、より繊細な感覚が必要とされると思います。
三鷹市芸術文化センター〝風のホール〟
リハーサルの時に思ったこと。
楽器がよく歌ってくれる&弦の残響がちょうどよく耳に入ってくるホール。
なので、ピアノの入りも弦の音と調和するタイミングは苦労なくとれる環境でした。
本番前のリハーサルは私にとってモーツアルトを楽団員と演奏するのがとてもとても楽しみになる時間でした。
ピアノがポンポンと鳴ってくれると楽しいのです。
弦楽器とピアノのドンパチ合戦だけはやりたくない主義。
ヴァイオリンのルッツ・レスコヴィッツ氏がリハーサルの最後にたった1音のこと、話してくれました。
それが本番で大きな効果が出るとはそのときに思わなかったけれど、控室ではその一音をどう処理するか考えてました。
リハーサルが終わり時間があったので会場周辺を散歩。
じっとしているのが苦手だし・・・(笑)
小一時間、外の空気を吸って近所で紅茶を飲んで再びホール。
控室にて支度。
控室で本番直前に一人っきりになるのが一番ツライ時間。
誰も話し相手いないしさ。
当然、楽譜を再度チェックする。
譜面見ながら水分補給、あとはドレス着用後の運動(笑)
アキレス腱までストレッチしてますよ!
本番5分前にお呼びがかかり舞台袖へ移動。
袖でも体操してます(爆)
いざ、ドアが開き袖からステージに歩く。
この瞬間、やっと自由になれる時間。
そして私も楽団の方々も準備が整いモーツアルトが始まる。
ヴァイオリン、ビオラ、チェロの音とピアノの音がとっても気持ち良かった。
そしてルッツ氏が言ったその一音の部分到来。
そこは第二楽章の一度目のカデンツ部分であり私のソロ。
その一音がきたとき、ルッツ氏の言いたかったであろう表現法で音を出した。
出来た!と思った直後の和音を鳴らしたときに涙が出てきた。
あまりにも美しい音楽であることを再認識出来、美しすぎて苦しくもあった。
ルッツ氏の一音に対する一言がこんなにも意味のあることであったことを本番中に知る。本当に感謝。
弦楽器とピアノ計5人の演奏であるけれど呼吸がぴったりと合い、初めての共演者だとは思えないとしみじみ感じました。共演者の方々のお陰です。
人と人の心が通い合うって本当に感動する。
モーツアルトの純粋な表現がまっすぐに響きとなっていたような気がします。
心躍る軽やかな第三楽章が終わりピアノの椅子から立ち上がる。
ルッツ氏がものすごく温かい眼差しで見つめてくれて嬉しかった。
そして会場のお客様の拍手。
私の演奏すべて完ぺきではなかったのだけれど、私にとってこの演奏会はとても贅沢なひとときとなりました。
終演後、ルッツ氏と私。
****************************************************************************************************
会場にいらしてくださった方々、本当にありがとうございました。
ホッと一息したいところですが、12月に予定されている演奏会もあり、3つのプログラムをもう一度根底から練習しなおし作業が控えております@@;
演奏会は本番が楽しい。
そして、その準備のための時間はあまりにも長くて孤独でもあるのだな><
でもね、コツコツやるっきゃないでしょ~♪
では、また(^◇^)
今回私が選んだモーツアルトの作品はピアノ協奏曲第12番イ長調、KV.414。
いつも私の演奏をお聴きになられている方はモーツアルトを弾くって意外だと思われますが実は好きなのです。
協奏曲作品を弦楽四重奏と合わせるのは初めてです。
オーケストラ編成で協奏曲を演奏するのとはまた一味違い、各パートが繊細なソリストたちによって奏でられるため個人的に思う事はピアノソリストにも、より繊細な感覚が必要とされると思います。
三鷹市芸術文化センター〝風のホール〟
リハーサルの時に思ったこと。
楽器がよく歌ってくれる&弦の残響がちょうどよく耳に入ってくるホール。
なので、ピアノの入りも弦の音と調和するタイミングは苦労なくとれる環境でした。
本番前のリハーサルは私にとってモーツアルトを楽団員と演奏するのがとてもとても楽しみになる時間でした。
ピアノがポンポンと鳴ってくれると楽しいのです。
弦楽器とピアノのドンパチ合戦だけはやりたくない主義。
ヴァイオリンのルッツ・レスコヴィッツ氏がリハーサルの最後にたった1音のこと、話してくれました。
それが本番で大きな効果が出るとはそのときに思わなかったけれど、控室ではその一音をどう処理するか考えてました。
リハーサルが終わり時間があったので会場周辺を散歩。
じっとしているのが苦手だし・・・(笑)
小一時間、外の空気を吸って近所で紅茶を飲んで再びホール。
控室にて支度。
控室で本番直前に一人っきりになるのが一番ツライ時間。
誰も話し相手いないしさ。
当然、楽譜を再度チェックする。
譜面見ながら水分補給、あとはドレス着用後の運動(笑)
アキレス腱までストレッチしてますよ!
本番5分前にお呼びがかかり舞台袖へ移動。
袖でも体操してます(爆)
いざ、ドアが開き袖からステージに歩く。
この瞬間、やっと自由になれる時間。
そして私も楽団の方々も準備が整いモーツアルトが始まる。
ヴァイオリン、ビオラ、チェロの音とピアノの音がとっても気持ち良かった。
そしてルッツ氏が言ったその一音の部分到来。
そこは第二楽章の一度目のカデンツ部分であり私のソロ。
その一音がきたとき、ルッツ氏の言いたかったであろう表現法で音を出した。
出来た!と思った直後の和音を鳴らしたときに涙が出てきた。
あまりにも美しい音楽であることを再認識出来、美しすぎて苦しくもあった。
ルッツ氏の一音に対する一言がこんなにも意味のあることであったことを本番中に知る。本当に感謝。
弦楽器とピアノ計5人の演奏であるけれど呼吸がぴったりと合い、初めての共演者だとは思えないとしみじみ感じました。共演者の方々のお陰です。
人と人の心が通い合うって本当に感動する。
モーツアルトの純粋な表現がまっすぐに響きとなっていたような気がします。
心躍る軽やかな第三楽章が終わりピアノの椅子から立ち上がる。
ルッツ氏がものすごく温かい眼差しで見つめてくれて嬉しかった。
そして会場のお客様の拍手。
私の演奏すべて完ぺきではなかったのだけれど、私にとってこの演奏会はとても贅沢なひとときとなりました。
終演後、ルッツ氏と私。
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会場にいらしてくださった方々、本当にありがとうございました。
ホッと一息したいところですが、12月に予定されている演奏会もあり、3つのプログラムをもう一度根底から練習しなおし作業が控えております@@;
演奏会は本番が楽しい。
そして、その準備のための時間はあまりにも長くて孤独でもあるのだな><
でもね、コツコツやるっきゃないでしょ~♪
では、また(^◇^)
2011-11-10 16:34
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コメント(11)
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演奏会の裏側!
貴重なワンシーン&想いを拝見できて、
なんだか興味深かったです♪
12月に向けても ファイトでございます☆
by お茶屋 (2011-11-10 16:56)
リハーサルでの話し、興味深く読みました。
ポンポン軽やかに跳ねている "ake_iモーツァルト" の音が、聴いている私には
とっても楽しく感じました^^
12月も大忙しなのですね!!
乗り切るための美味しいお酒&テニスなどなど、リフレッシュしながら
演奏会頑張って下さいネ^^
by リュカ (2011-11-10 18:51)
素晴らしい演奏会だったようですね。
入念なストレッチ・・・ピアノ、体力いりますものね!
12月も大忙しのようですが、頑張ってください
by ChatBleu (2011-11-10 19:12)
おはようございます。
素晴らしい演奏を堪能させて頂きました。
ありがとうごさいました。
モーツァルト演奏することは珍しいとのことですが、やはりお好きなのですね♪演奏しているご様子からそんな感じがしました。
舞台裏のお話し興味深く読みました。
で、第二楽章のあたまはとても大事なところだったのですね~(T_T)
by kuwachan (2011-11-11 09:09)
素敵な演奏会となったこと、おめでとうございます。
私もその瞬間に立ち会いたかったです。。。残念。
演奏会が立て込んで、ご活躍のご様子、
体調に気をつけて頑張ってください。
by aki_piano (2011-11-11 11:04)
演奏会、お疲れ様でした。
聴きたかったなぁ・・・
モーツアルト、私も大好きです。
なにしろ私の「こんとらばっそ日記」のアドレスが
http://mozartmusica.blog.so-net.ne.jp/ です。
音楽は演奏するのも聴くのもどちらも楽しくなくっちゃ!
by こんとらばっそ (2011-11-11 20:53)
演奏会、お疲れ様でした。
身も心も本当に癒され安らぐ本当に素敵な演奏でした。
素敵な演奏ありがとうございました。
まだまだお忙しいと思うので体調崩さないように気をつけて
がんばってくださいね!!
by rei (2011-11-13 18:46)
演奏会お疲れ様でした。
時間があれば実際に観に行きたかったところです。
演奏者の方は本番に演奏すること自体がストレス発散になる、というのをどこかで読んだことがあるのですが、12月の演奏会も頑張ってくださいね。
by 雅 (2011-11-15 22:10)
第2楽章のカデンツァ、聴きたかったです。一期一会の和音・・・、一瞬だけど永遠の音色ですよね。12番のアンダンテ、とてもチャーミングな曲。
モーツァルトのイ長調って、Pcon No.23 Sonata No.11 etc etc ・・・、素敵な曲が多いですが、12番のコンチェルトもかわいらしくて、キラキラしている曲。
弦楽四重奏での演奏も良かったのでしょうね。
じぶんも、モーツァルト・・・、実は大好きなんです(笑)
12月にも演奏会なのですね、お忙しいと思いますが、体調に気をつけられて、頑張ってくださいね。
by moz (2011-11-16 07:36)
☆ お茶屋 さま
なんでも裏側ってありますよね。
本番の裏にあるドラマは多彩です。その一部だけ書いてみました。
来月もなんだかんだ・・頑張らなくてはならないようです(汗)
☆ リュカ さま
当日が一番楽しいです。それまでは過酷な自分の精神との戦いも続いたりします。
繊細で完璧なモーツアルトはいつも直前まで私は戦いです。
が、やっぱり舞台が好きなんだね。
お忙しい中来てくれて本当にありがとう(^^♪
12月はもっと大変なことがあります。リフレッシュもしたいな~~~。
リュカさんも頑張って下さい!!!
☆ ChatBleu さま
ストレッチは必須。
ピアノに限らず結構ストレッチしてますよ。
出来れば頭の中のストレッチもしたいくらいです@@;
☆ kuwachan さま
ほんと、お忙しいのにお越しくださって有難うございました。
聴衆のマナーに関してはどこにいってもいろいろとあります。
私は余程でないと会場の音や動きが気にならないので助かってますけれど、ねっ。
2楽章はとっても大切な時間でしたがルッツ氏は気をもんだでしょうが実は私全然知らなかったんです。ほんと、呑気@@;
☆ aki_pianoさま
ありがとうございます。
本当にやりたいことをやりたいと最近は特に思うようになりました。
だから、時間がとっても大切に感じます。
お互いにがんばりましょう^^
☆ こんとらばっそ さま
ありがとうございます。
こんとらばっそさんに聴いていただきたかったです^^
弦と合わせるのは大好きで、ずっとこんとらばっそさんのこと頭にちらついていたことは事実ですもの(笑)
アドレス、、、なるほど!!!
本当にモーツアルトがお好きなんですね。
そして音楽は聴くこと、演奏すること、どちらも楽しんで出来ることが最高ですね。
心からそう思います(^◇^)
☆ rei さま
ありがとうございました。
楽屋裏に来てくれて嬉しかったです。
いつかはソロリサイタルにモーツアルトを含めることが出来るようになりたいと思ってます。
でも、まだまだだなーーー@@;
演奏会後、ゆっくりと会えなくてとても残念でした。
☆ 雅 さま
ありがとうございます。
本番に向けての練習は楽しいばかりではありません。それはスポーツも同じだと思います。
練習でうまくいっても本番は自分の思うようにならないことが多い。
それがうまくいかないで済まないので尚更普段のストレスは大きいです。
本番の日はいかに自分が日常の精神でいられるか、と数日前から何かとテンションあがり過ぎないようにすることも大変ですよ。
試合も同じです(笑)
☆ mozさま
2楽章のすべてが美しい作品でした。
非日常の空間が私の周りには流れていましたよ。
あれは本番ならではの現象だなと思います。
モーツアルトのイ長調は私大好きなのです。なので、前回はKV488、そして今回はKV414。モーツアルトが室内楽を書くのが楽しくて書いたということが伝わってきますね。
彼自身、自分で弾いて室内楽を指揮したということも多々あったようですから。
弦楽四重奏でコンチェルトもなるほど良いと実感しました。
mozさん、本当にモーツアルトがお好きなんですね(^◇^)
お名前もモーツアルトからでしょ☆
by ake_i (2011-11-22 10:19)
おめでとうございます!素敵な演奏会だったことと思います!
行きたかったです!聞きたかったです!
by かっちゃん (2011-11-22 22:16)