ノアンの朝 [旅]
18世紀に建てられたジョルジュ=サンドの館のある住所、36400 Nohant-Vic France
そして、今回私が滞在した宿も同じ住所です。
要するに同じ敷地内にあるということ。
18世紀に私がいるのではないかと錯覚を起こした程、または絵画の世界に入り込んでしまったのでは・・・とノアンの滞在は夢の中のようでした。
朝、目が覚めて洗面台で支度をします。
こんな気のきく洗面台では顔も洗えませんが・・・・><素敵なアイデアですね。
旅すれば、お腹も空く。
宿の廊下を勇み足^^
ショパンのことを考えてはいても、空腹になるのは旅先ならではの解放感からくるものでしょう。
普段は朝、あまり食欲がないのですが、こういう食事を目の前にすると嬉しい。
焼きたてのパン、そして、ポットに入ったカフェと温められたミルクを自分でカップに注ぎ、カフェオレを頂くのです。
ノアンという町は、パリから約300K南に位置し、視界を遮るものがなく、どこまでも続く平原、野趣溢れる木々も多く見られます。
ショパンの時代は、今のようにパリから特急で2時間など考えられないこと。
それでも、サンドと知り合い8年間(1840年は除く計7回)、毎年春から晩秋にかけての数か月を過ごしていたショパン。
彼の生家、ポーランド、ジェラゾヴァ・ヴォラの風景と似ていたと聞いてはいたけれど、本当に彼がノアンで過ごすことが出来たのも、サンドと出会ったのも偶然ではないな、と思いました。似ているといえば似ている二つの町。
ショパンにとっては、パリでの暮らしとこの二つの町の暮らしはかけ離れた空間だったと思います。
今回の旅でジェラゾヴァ・ヴォラも行きましたが、ゆっくりとした時間がとれず、また、人々で賑わっていたこと、猛暑だったこと、流石ショパン生誕200年のポーランドだと思ったのです。
それに比べると、思い切り静寂を保ったノアン。
サンドの館を見学に来ているお客さんもおりましたが、皆、静かで何か思いにふけるような・・・・
彼が創作活動に理想的な環境がパリの喧騒モードではなく、ここ、ノアン。
酪農もさかんなようで、
フロマージュ!という山羊のチーズを売っているだろうと思われる看板も見ました。
この光景は、恐らくショパンが生きていたころの風景と変わらないとも思いました。
随分と遠いところに来たものだな・・・・と朝食をとりながらしみじみ感じ、手作りの物凄く美味しいジャムに感動し、ワルシャワからの旅の疲れも飛ぶ~~~ということです。
ジョルジュ=サンドの館の開館時間を待って、館と同じ敷地内にある庭園を歩いてみました。
私宅なのかと目を疑うほど広いサンドの館脇にある庭園も素晴らしいです。
バラも沢山咲いていました。
何気なくある野菜たち。
トマトも大きい実を沢山つけ、
かぼちゃ、ズッキーニ、果実、etc・・・・
豊かな庭です。
いよいよジョルジュ=サンドの館の開館時間。
夢みたい。
ガイドはすべてフランス語なので、「house of George Sand」という英文の案内を読みながら見学をしました。
残念なことに館内は撮影禁止でした。
このドアの取っ手。
ダイニングルームから庭に出るドアのものです。
新しくない。
サンドの時代からのものだと思うのです。
このドアから庭に向うとすぐにある木。
サンドが子供たちの生誕祝いに植えたヒマラヤ杉の木です。
どれだけ大きいのか、木のふもとに私が立っております。サイズ比較のため・・
ショパンもこのドアから庭に出て、目の前にある大木を眺めながら過ごしていたと聞きました。
モーリス、そしてソランジュ、一男一女の子供たちの名前が記されています。
ジョルジュ=サンドはカジミール・デュドヴァン男爵と結ばれモーリスとソランジュの二人の子を授かりましたが、男爵と別れ、後々、出会ったショパンと同棲するのですが、結末は彼女の子供たちをめぐるトラブル等の原因で別れることになるのです。
やはり、連れ子はうまくいかないのかな?
基本的にはうまくいかないと私は思う。
だって、モーリスとソランジュは男爵との子。その子たちがショパンを受け入れられるわけがない。お互いに葛藤がありながらもショパンは創作活動、サンドは執筆活動にいそしむわけですから、実の子でない子供たちを誠心誠意、父親としてやっていけるはずのないショパンであることは確かです。(あくまで個人的見解)
サンドやモーリス、ソランジュと生活を共にすることに疲れたショパンの気持ちが理解できます。
ショパンはサンドと別れた後、生きる喜び、それとともに想像力と体力、健康も失っていくことを思うと、何ともいえない境地におかれました。それは病。
月並みな表現だけれど、歴史を感じます。
ショパンが見ていた木を見ている自分が、かなり不思議だと思いました。
「ジョルジュ=サンドの館」正面からの全景
続く・・・(たぶん)・・・・♪♪♪
そして、今回私が滞在した宿も同じ住所です。
要するに同じ敷地内にあるということ。
18世紀に私がいるのではないかと錯覚を起こした程、または絵画の世界に入り込んでしまったのでは・・・とノアンの滞在は夢の中のようでした。
朝、目が覚めて洗面台で支度をします。
こんな気のきく洗面台では顔も洗えませんが・・・・><素敵なアイデアですね。
旅すれば、お腹も空く。
宿の廊下を勇み足^^
ショパンのことを考えてはいても、空腹になるのは旅先ならではの解放感からくるものでしょう。
普段は朝、あまり食欲がないのですが、こういう食事を目の前にすると嬉しい。
焼きたてのパン、そして、ポットに入ったカフェと温められたミルクを自分でカップに注ぎ、カフェオレを頂くのです。
ノアンという町は、パリから約300K南に位置し、視界を遮るものがなく、どこまでも続く平原、野趣溢れる木々も多く見られます。
ショパンの時代は、今のようにパリから特急で2時間など考えられないこと。
それでも、サンドと知り合い8年間(1840年は除く計7回)、毎年春から晩秋にかけての数か月を過ごしていたショパン。
彼の生家、ポーランド、ジェラゾヴァ・ヴォラの風景と似ていたと聞いてはいたけれど、本当に彼がノアンで過ごすことが出来たのも、サンドと出会ったのも偶然ではないな、と思いました。似ているといえば似ている二つの町。
ショパンにとっては、パリでの暮らしとこの二つの町の暮らしはかけ離れた空間だったと思います。
今回の旅でジェラゾヴァ・ヴォラも行きましたが、ゆっくりとした時間がとれず、また、人々で賑わっていたこと、猛暑だったこと、流石ショパン生誕200年のポーランドだと思ったのです。
それに比べると、思い切り静寂を保ったノアン。
サンドの館を見学に来ているお客さんもおりましたが、皆、静かで何か思いにふけるような・・・・
彼が創作活動に理想的な環境がパリの喧騒モードではなく、ここ、ノアン。
酪農もさかんなようで、
フロマージュ!という山羊のチーズを売っているだろうと思われる看板も見ました。
この光景は、恐らくショパンが生きていたころの風景と変わらないとも思いました。
随分と遠いところに来たものだな・・・・と朝食をとりながらしみじみ感じ、手作りの物凄く美味しいジャムに感動し、ワルシャワからの旅の疲れも飛ぶ~~~ということです。
ジョルジュ=サンドの館の開館時間を待って、館と同じ敷地内にある庭園を歩いてみました。
私宅なのかと目を疑うほど広いサンドの館脇にある庭園も素晴らしいです。
バラも沢山咲いていました。
何気なくある野菜たち。
トマトも大きい実を沢山つけ、
かぼちゃ、ズッキーニ、果実、etc・・・・
豊かな庭です。
いよいよジョルジュ=サンドの館の開館時間。
夢みたい。
ガイドはすべてフランス語なので、「house of George Sand」という英文の案内を読みながら見学をしました。
残念なことに館内は撮影禁止でした。
このドアの取っ手。
ダイニングルームから庭に出るドアのものです。
新しくない。
サンドの時代からのものだと思うのです。
このドアから庭に向うとすぐにある木。
サンドが子供たちの生誕祝いに植えたヒマラヤ杉の木です。
どれだけ大きいのか、木のふもとに私が立っております。サイズ比較のため・・
ショパンもこのドアから庭に出て、目の前にある大木を眺めながら過ごしていたと聞きました。
モーリス、そしてソランジュ、一男一女の子供たちの名前が記されています。
ジョルジュ=サンドはカジミール・デュドヴァン男爵と結ばれモーリスとソランジュの二人の子を授かりましたが、男爵と別れ、後々、出会ったショパンと同棲するのですが、結末は彼女の子供たちをめぐるトラブル等の原因で別れることになるのです。
やはり、連れ子はうまくいかないのかな?
基本的にはうまくいかないと私は思う。
だって、モーリスとソランジュは男爵との子。その子たちがショパンを受け入れられるわけがない。お互いに葛藤がありながらもショパンは創作活動、サンドは執筆活動にいそしむわけですから、実の子でない子供たちを誠心誠意、父親としてやっていけるはずのないショパンであることは確かです。(あくまで個人的見解)
サンドやモーリス、ソランジュと生活を共にすることに疲れたショパンの気持ちが理解できます。
ショパンはサンドと別れた後、生きる喜び、それとともに想像力と体力、健康も失っていくことを思うと、何ともいえない境地におかれました。それは病。
月並みな表現だけれど、歴史を感じます。
ショパンが見ていた木を見ている自分が、かなり不思議だと思いました。
「ジョルジュ=サンドの館」正面からの全景
続く・・・(たぶん)・・・・♪♪♪
2010-10-07 23:39
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コメント(14)
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すべてがおしゃれですね。
洗顔をしにくい(;^_^A アセアセ・・・
ショパンが見た風景、時を超えて見えるのはいいですね。
3連休になったらのんびりとネコ三昧をします~
by green_blue_sky (2010-10-08 00:01)
たしかに顔を洗うことは難しそうですが^^;
とってもステキな演出ですね☆
by お茶屋 (2010-10-08 09:29)
とっても素敵ですねー^^
こんな所でゆっくり朝食をたべたり、のんびりしてみたいです。
by 空楽 (2010-10-08 10:12)
こんにちは^^
ショパンに丸ごと浸っていらっしゃったのですね~
こう言う旅は良いですね。わたくしもそのうちゆっくりとした
旅を味わいたいです。
by mimimomo (2010-10-08 10:17)
印象派の絵画になりそうな風景ですね~。
すっごく綺麗。
日本とはまた違う太陽の光なんだろうなー。
目はだいぶ復活しましたよ!
来週からは職場にいけるそうです。
by リュカ (2010-10-08 14:00)
ステキなところですねーーー。
なんていうか特別なものではない普通の風景のようで、私たちの世界とは全然違った感じがします。(って変な感想??(^^;)
by ChatBleu (2010-10-08 18:34)
ひとつひとつが絵になりますね。^^♪
歴史・・・
ホント、日本も、よくよく考えないといけませんよね。
ローマは一日にして成らず。
狭い日本なんですから、コンクリートジャングルだけあっても・・・ねぇ。
by あらっ!たまちゃん。 (2010-10-08 22:32)
ノアン・・・素敵な場所ですね^^
ショパンの音楽がここで生まれたんですね。
ake_iさん目線で、素敵なお話が聞けた感じがします。
by フレンドリー2010 (2010-10-09 10:05)
何もかもが違って見えますね。
洒落た洗面台、何時までも眺めていて顔が洗えません。
by 未来 (2010-10-09 11:41)
こんにちは。
今回はワルシャワから始まってショパン尽くしだったのですね。
庭園も素敵ですが、フランスの田園風景は本当に素晴らしいです!
by kuwachan (2010-10-09 12:06)
素敵な庭園!フランスらしく、ツゲなどで成型されているけれど自然な雰囲気もあって・・・♪
バラが満開の季節はきっと見事なんでしょうね~^^
かつてショパンが過ごした場所に自分が立っていると思うと、感激だったことでしょう^^
素敵なレポートありがとうございます^^
by MOCOMOCO (2010-10-09 16:51)
ステキな洗面台ですねぇ(^0^)
こんな演出、私も受けてみたいです♪
そして、旅先って不思議と食欲旺盛になっちゃうんですよねぇ!
健康な証拠ですよ!
by うっしー (2010-10-09 17:12)
何もかもが芸術的に見えます。
ショパンのピアノコンチェルト2番の雰囲気かなぁ~
by こんとらばっそ (2010-10-09 20:20)
ノアンって、ネコちゃんの名前みたいですねヽ(*´∀`)ノ
こういう、テーマのある旅も素敵です。
by wikiwiki (2010-10-11 00:25)